今回2回目の見学となりましたが、前回では気づかなかった大きなことに気づきました。

それは、なんと言っても患者さんとのつながりの深さです。疾患を勉強するためには、その疾患を持っている患者さんから話をお聞きしたり、症状を見せていただくのが一番の近道であることを先生は教えてくださいますが、見学では実際にそのような場を提供してくださいました。

そのような機会はとても貴重なものであり、患者さんの協力が必須です。今回、先生は学生に教育のために患者さんに連絡を取ってくださり、患者さんも承諾してくださいました。中には、大阪の南の方から来てくださった患者さんもいらっしゃいます。

昨今、訴訟が増加し、患者-医者間の対立構造が深まる中で、この両者のあるべき姿を見せて頂いたような気がしました。

患者と医師は本来対立するものではなく、患者さんの健康と幸せのために同じ方向を向いて一緒に歩んでいくものだと思います。

先生と患者さんから教えていただいたこのことを、いざ働き始めたときに活かしていくことが今の日本の医療にとってはとても大切なことなのではと感じた1日でした。

貴重な機会を与えてくださいまして、本当にありがとうございました。

 

私からの感想;

彼女は、正常の所見はとれるレベルだったので、所見のある人、病歴できいてもらったらよいかたを数人きてもらいました。三尖弁閉鎖不全の頚静脈のCV波が見える方2人、大きなS3(初めてきくのには最高)の方、ASの方とMRの方をきいてもらい、収縮期雑音としてどこがことなるか、Af例ではRRのびれば収縮期雑音がどのように変化するかをみたもらいました。

また正中神経のentrapment neuropathyの手術後のかたで、手術前後でどのようにかわったかをはなしてもらいました。異型狭心症の病歴もきいてもらいました。

3時間にすれば、多すぎたかもしれません。きていただいた患者さんはみんな、良い医者になってほしいといわれていました。きちんと目的を説明すれば、若いDrや学生に所見をとってもらうことはあまりいやがられません。もちろん正常をきちんと知って、診察の順序を習慣づけているというのが前提ですが。

 

実習が終わってから「しゃぶしゃぶ」を満足いくまで食べてもらいました。2008-12-9